9月11日       ~ 「書く」ということ ~

今年に入って、ようやく3回目の更新とは情けないです..。

本当に大変な時代になってしまいましたね。

生きにくい時代になってしまったと、つくづく思う。

十代、二十代、そして三十代の頃も、おそらくショッキングな情報は目から耳から入ってきた
ことだろう。まだそれでも若かったからなのか、何日かすれば前向きなマインドに切り替えられた。

しかし、現在は、目から耳から入ってきた情報が鋭く心の奥に刺さりすぎて、
心のバランスを保つことは大変難しい。

テレビのニュースで見た映像や紙面から飛び込んできたものが、脳裏に焼き付いて、
息が苦しくなったり、なかなか眠れなかったり...

そんなに苦痛なら見なければいい、耳にしなければいい。

しかし、そういうことから目をそらして無関心でいてよいのか、
自分の中でまた葛藤がはじまる。


一方で、生きていくには、その残酷な現実を受けとめなければならないことも確かだ。

ただ、今は、その力がないのだ。 強い心が持てないのだ。


そんなさなかだった。私が小説を書きだしたのは。

はじめのうちは、なかなか思うようにペンが進まなかった。

今はPCなど直接言葉を打ち込みながら創作する人がほとんどだと思うけれど、
私は片手にペンを持ち、紙に自分の言葉を落としていく。

そうしたやり方でないと、どうしても物語が書けない。

しだいにペンがのりだすと、その中に没頭した。

とても心地よい世界を彷徨った。

私は執筆に救われた..。

自分自身のつくり出した物語に、私は心を救われたのだ。



「書く」ということは、言ってみれば自分の心との対話だ。
そう簡単に言ってはみるものの、これがひどく時に面倒な作業だ。

自分の心の表面的なもの、心に秘めたもの、さらに心の奥の記憶、
想い出...それらは喜びにあふれたものばかりではない。

痛み、悲しみ、苦しみ、遠い日に薄れた怒り、後悔、憎悪の念、
そうした見たくもない扉を開けて、直視しなければならない。

自分の心を、自分で受けとめなければならない。

まる一日中、そうした作業で心身ともに疲れ果てることもある。

まだ人生の半分にやっと届くかという途中にいるけれど、その人生を
ふり返ると、これまで歩んできた道のりの長さをしみじみ感じることもある。

しかしそれは、いいことも、いやなことも、自分の心の宝だ。
やっと、そう思えるようになった。

今、私の心の宝庫は、ぱんぱんに詰まっている。満タン状態だ。

ひとつひとつのその引き出しを開ければ、そのときの情景やさまざまな感情、
はたまた、そこからアイデアをもらい夢想の世界をいくつも描き出せる。


書くことの題材は尽きない。

書くことへの情熱は尽きない。

ならば、それに自分の言葉をのせて文章にするべきだ。

無数の言葉を拾いあげて、たとえ自分史のような記録でもいい、

独りよがりの物語でも...

書かなかったことを後悔するよりも、ずっといいかもしれない。


有名小説家でもあるまいし、そんなに気負わなくてもいいじゃないか、
読み手は家族や親しい人なのだから。

そう思うと、とたんに書くことへの意欲は薄れ、文章の質もさらに落ちる。

だから適度なプレッシャーを課さなければならない。

そう思って、またペンを握る。


心の中の感情を文字にのせるのだ。

きっとそれは、ひどく私の心を苦悩させる種にもなるだろう。

それがさらなる難題を私に突きつけると分かっている。


それでもなお、心は求める。

言葉の嵐の中へ、表現の荒波の中へと、

立ち止まりもせず、私は返ってゆく..。
















ずっと更新できなかったので、春に撮ったお写真です☆









春の大好きな花、パンジーはアンティークのピッチャーに活けて。













今年のイースターの時のコーディネート♪

去年のイースターのときは、もう少しダークなブラウンの英国製アンティークテーブル
だったのですが、また新たにお迎えしてしまいました!











こちらのアンティークのテーブルは、昨年のちょうどクリスマスにお迎えしました☆


テーブルのかたちが、ラウンドとはちがう個性的なフォルムで、
テーブルの脚の独特なおしゃれなデザインに一目惚れ♪ ベルギー製です。


色合い、質感ともに、両サイドのアンティークのフレンチチェアとも合って、
お気に入りがまた増えました。

彼のおかげで?ふたりしかいないスペースに椅子やテーブルがどんどん増えていきます(笑)













そして、もうひとつ、クリスマスに届いたのが、こちらのアンティーク家具。

一見、ライティングデスクのように思えるのですが、こちらは、
アンティークのドレッサーだそうです☆



実をいうと、私はちょっと忙しくてあまり詳しいことは知らずに、彼がほとんど
ひとりで購入を決めたので、届いてびっくり!

上のテーブルと、こちらのアンティークのドレッサーと、
本当にすてきなクリスマスのサプライズプレゼントになりました♪










美しいデザインに、ため息...。

本当になんて優美なんでしょう。。

やわらかな陽ざしが差し込むと、いっそう美しさが映えます。

こういうエレガントなデザインは、フランス製ならではですね!











鏡の部分に、私は現在はレースやカードをコラージュしていますが、
ミラーの上にライトが点くようになっています。

本来は、ドレッサーとして、かの時代の女性たちが髪を整えたり、
お化粧をしたり...いくつもの表情を映してきたことでしょう。

私もきっと近いうちにドレッサーとして使う日がくるかも...


両脇の引き出しにも、小物が入れられるようになっています。

正面の鍵の付いた開き戸をあけると、ライティングデスクのように、
ものを書いたりできるスペースもあり、奥にはたくさんの化粧小物が
入れられるよう奥行きと、中にも引き出しが3つ付いています。

(開き戸を開けた写真が撮れたら、UPしますね♪)



































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ようやく、第一作目の物語を書き終え、(三部作シリーズなので)
それをPCに打ち込んでは印刷をしてと、ひたすらその作業を繰り返している。

先日、第一章から第六章
のはじまりまでを、両親のもとに贈ることができた。

皆、どんなに困難な時代であろうと、前を向いて生きる目的に向かってがんばっている。

私も、自分が今やらなければならないことに、集中して精一杯がんばらなくては!

両親が元気なうちに、なんとかすべて完成させ贈り届けてあげたい。

それだけは絶対に!と、胸に誓う。


そうして、私はふたたび、物語の扉を開ける。













ウィーンの旅レポート、「ベルヴェデーレ宮殿」をUPしました!

クリムトの有名な作品「接吻」、「ユディット」など展示されている壮麗な宮殿です。
よかったら、ご覧になってくださいね♪

(薔薇のアイコンをクリックしてください)



     「ベルヴェデーレ宮殿」


王宮、カフェ編などは、過去メッセージからご覧下さい。














3月30日       ~ 自然回帰 ~

3月になって、ようやく暖かくなってきて、春の訪れの遅いこちらも足音が少しずつ近づいてきました。
きっと、今年もまたこの春の到来を、晴れやかに迎えられる人はおそらくあまりいないでしょう..。

いまだ終息の見えない感染症、そして、不穏な世界情勢に、
本当に大変な時代になってしまったと、つくづく感じています。

そういうことからなのか、自分をとりまく暮らしの中にも、
ほっと心が落ち着くような、そうした癒しを求めるようになりました。

昨年から私の中にもじわじわと自然回帰のようなものが沸き起こっていますが、
最近はドライフラワー人気が高まり、インテリアショップに限らず、お洋服のショップ、
美容室などのサロン、カフェ、レストランを覗いても、TVのバラエティーやドラマ、雑誌等でも
ドライフラワーが、おしゃれに飾られているのが目につきます。

こうした人気の要因は、さりげなくお洒落でセンス良い空間づくりができるという
観点以外にも、昨今の自然環境への意識によるナチュラル志向の高まり、
さらには、こうした不穏な世の中の影響が、人々を自然回帰へと向かわせる
きっかけとなっているのかもしれません。


私の世代は、ドライフラワーブームを目にするのは、これで何度目になるのかな..。
「赤毛のアン」やカントリー雑貨が大人気だったあの頃が、懐かしいな。

そういえば..と思い出し、昔、愛読していたインテリア雑誌をいろいろ引っぱり出してきて、
バックナンバーのページを開いてみると、「あぁ..なつかしい!でも全然、古くない!」
とっても素敵で、昔も今もすきなものは変わっていないんだと、あらためて感じました。

懐かしいページのセンスあふれる素敵なコーディネートに触発されて、
ドライフラワーはもちろん、以前ナチュラルなフレンチスタイルがすきだった頃の
バスケットやシェルフなど活用して、模様替えをしてみることに。

思い立ったら、すぐにやってみたくなって、いろいろ私流にアレンジしてみました。









昨年も画像をUPしましたが、階段のコーナーお気に入りのアレンジ。

大好きな花材ばかりでアレンジしたので、階段を上り下りするたびに、
やっぱりステキ!って、いつもひとりで微笑んでいます♪

壁に飾っている絵も、とてもお気に入りです。
ふたりの少女が鏡を覗き込んでいる情景が描かれていて、
一目惚れしてしまいました..。

この絵を眺めるたびに、少女の頃のみずみずしい甘やかなきらめきに包まれます☆










春夏を意識して、花材もフラワーベースも涼しげにアレンジしてみました。










グレイッシュなユーカリやオレガノ、レースフラワーに、
ミモザの淡い黄色が映えます♪












昨年撮ったミッドナイトブルーの紫陽花のお写真。

その後、ドライフラワーにしてみました。
結果は、このあとご紹介しますね!
























こちらも、昨年撮ったライラック色の紫陽花の写真。

これもまたドライに初挑戦してみました。










このライラック色の紫陽花は、気温の変化によって、グリーンがかるので、
とても素敵で私のお気に入りです☆












こちらがグリーンがかったライラック色の紫陽花を乾燥させて、昨年ドライフラワーにしてみたものです。

微妙なグラデーションが出て、アンティークなニュアンスを含んだいい感じに仕上がりました♪


このサイトのトップにも使っているくらい、私のお気に入りの一枚です。












こちらは、ミッドナイトブルーの紫陽花をドライフラワーにしてみたものです。

なかなかいい感じかな。グレイッシュなブルーの色もしっかり留めていて、
初めてにしては上手くできたかな。。と、自己満足の私です♪
















廊下のステンドグラスの下には、ナチュラルなバスケットのアレンジを作ってみました♪

ここにも大好きなミモザやユーカリ、エリンジウム、ポピーにオレガノなど、
黄色とブルーは互いに色を引き立て合うので、一度やってみたかったのです。

なかなか軽やかな清々しいアレンジになったかな?

バスケットにレースのドイリーやアンティークなポストカードを
留め付けてもいいかも。。と、思案中..。










今、我が家の玄関はこんな感じです!

ちょっと賑やかすぎかな。。

シェルフを壁面に反対側にもつけてもらったので、飾るスペースが一気に増えました。

飾るスペースができたら、今度は飾ってコーディネートするのが、
どんどん楽しくなっちゃって。。








昔だいすきだったアンティークのキャニスターにバスケット、
そしてシェルフも復活です!










向かい側の壁にも、シェルフが♪

下げているドライフラワーはホップです。
ホップの自然のうねりを活かして飾ってみました。

シェルフの上にはレースフラワーのちいさなリースをさりげなく飾って。

シェルフの下の伯爵と伯爵夫人も、ごきげんな様子♪













ここからの眺め、大好き☆

突きあたりの正面のドアには、現在アンティークのベビードレスが掛けられていて、
さらに私のお気に入りの眺めに仕上がっています♪





















シェルフの金具、エンジェルになっているんですよ♪












さあ、そろそろテーブルの上も、春の装いにしなくちゃ!

イースターエッグ、今年も飾ろうかな。。それとも。。。
まだ一度も使っていないカントリーサイドの雰囲気のティーセットを
出そうかな。。頭の中でいろいろ思いをめぐらせています♪





















そして、昨年の夏頃から書きはじめた「物語」を、先日、遂に書き終えました。
と言っても、まだ多少の手直しを入れないといけないのですが..。

もっと長くかかるだろうなと、最初は気が遠くなり、挫折しそうにもなりましたが、
必ず書き上げるという強い決意があったから、連日の疲れと日々の暗いニュースに、
ふさぎ込みそうな自分をなんとか立て直し、ここまでがんばってこれたように思います。

それに、長い間ずっと一緒だった「物語」の登場人物である少女たちは、
もはや、単なる登場人物ではなく、私の心の友となっていたのです。

自分で作り上げた人物たちに、心救われる日が来るとは思ってもみませんでした。

自分の少女の頃を想い出して、時にひとり微笑んだり、時に涙しながら書き上げました。

私はこんなにも心が弱くなっていたのかな..。

それとも、この不穏な時代が、私の思想やまわりのさまざまなことを自然回帰へと向かわせ、
私自身、本来の自分に戻ったのかもしれません。

「物語」を書くことで、自分の心と向き合うことで、感受性の強い、
いえ、自分でも嫌になるほど感受性の強すぎるほどの自分、
これが本当の私だったのだ..。

無数の言葉と自分の心と向き合った執筆の日々が、私にそう気づかせてくれました。


どこかで強がって人には見せまいとしていた自分の弱い部分、
もういい歳なんだからと、心の奥底に押し込んでいた諦めや様々な感情が、
追想によって呼び覚まされた私の地下水脈に流れる熱い情熱が、
心の瓶から、一気にあふれ出したのです。



何かを書くということをはじめなければ、こうした自分の中の想いにも、気づけなかった。
ずっとその感情を、自分の中に眠らせたままにするところだった。

たしかに、ものを書くということは面倒なことであり、いつもたくさんの言葉で
頭がパンクしそうで、語彙力のなさを痛感、この場面にはどんな言葉がふさわしい
だろうと考えあぐね、常に余裕なんてなくて、脳がフル回転だった。


別に世に出すわけじゃないからと、いい加減な気持ちになれなかった。

両親に捧げるために、そして自分自身のために、
今の私のすべてを注ぎ込んだ作品にしたかった。


でも打ち込んだこの日々は、無駄ではなかった。

忘れかけていたたくさんのものを、気づかせてくれた。

そして、懐かしいあの頃の自分..

本当の自分に、また巡り逢うことができたのだ。













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本当に大変な時代になってしまいました..。
これから私たちは、どこに向かって行くのだろう..。


こうしている今も、失われてゆく尊い命、
過酷な状況に苦しみ、恐ろしい脅威に耐え、
深い悲しみに暮れている人々がいると思うと、
せつなくて、せつなくて、やりきれない気持ちになります。

どうか、ひとりでも多くの命が救われますように..。
争いのない平和な世界を、心から願ってやみません。






















1月24日      自分らしくあるために...

2020年、突然 世界は一変した。
多くの人々が、かつて経験したことのない苦難の状況に陥った。

私自身も、不安の底に沈み、しっかり落ち着いて構えることのできない心、
それに加え、私の性質である完璧じゃないのに完璧を求める、おかしな完璧主義、
そして昔から治らない潔癖症、そうしたものがごちゃごちゃに自分の中で混乱し合い、
結局、自分の精神的な弱さというものを、露呈することになった。

こんなんじゃだめだと、何度も々自分自身の心に言い聞かせた。
けれど、バランスを崩した心と身体は、どうにも元に戻らない。

落ち込んだり、元気を取り戻したりを繰り返したある日、
まず冷静になって、自分自身をよく知ることが大切だと思った。

困難を乗り越えようにも、自分を知らなければ、自分に合った方法がみつからない。

でも何をどうしたらいいのか、さっぱり分からない。


そうだ、今の気持ちをノートに書き留めよう。
昔から書くことは、好きだった。

そんな時、父が以前、私に言った言葉を思い出した。

「いつか、自らの手で自分自身の納得のいく一冊の本を、書いてほしい」と。

「世に出すとか、そんなことは考えなくていいから、自分の世界観で思うように、物語でも
いいし、自伝でもどんなものでもいいから、情熱を込めた一冊を書き上げてほしい」と。


こうした状況が長期化するようになって、家時間は前より多くとれるようになった。

そうだ、書くなら今だ!

心の中に、私の決意の声が響いた。



そうして、私はノートを引っ張り出して、これまでにメモしてきた物語の
構想などを整理して、書き出した。何日も、何日も。

はじめは上手く進めることができず、頭の中がぐちゃぐちゃになることもあったが、
書き始めて数日経つと、どんどん気分が乗ってきた。

「本を書く」ということは、簡単そうで実に難しく、個人的な日記とは違う、
物語としてのストーリーを仕立てなければならない。

また、日頃使う言葉の繰り返しではなく、豊かな語彙力を必要とする。

ずっと怠けていた私の脳には、相当な負担だった。
にもかかわらず、不思議と書くことで充実感や愉しみを見出せるようになった。



そして、ある日ふと気づいた。

日々の不安やこうした状況が長引くストレス、そうしたものを感じた時、
私の心を救ったのは、本を書く、執筆という行為そのものと、
今、私が書き続けている物語に登場する少女たちだった。

あの子たちがいる、あの子たちが物語の結末を、私がどう描くか
楽しみに待っている、きっと..。

そして、早く完成した本を父に届けたい。
そう思うと、私の中の奥底から力が湧いてきた。



今、かつてないほどの恐怖や不安が突然世界中を襲い、
皆が不安や悲しみを抱えている。

私は思う。たとえ自分の心を救ってくれるのが、現実的でない、空想の世界の
ものであろうが、たとえ他人には理解し難いものだったとしても、何であろうが、
もしも、自分自身が明るく健やかな心で、この苦難の壁を乗り越えていけるのならば、
その存在に頼って、糧にして、自分の心を今すぐ救い出してほしいと。

もちろん、他人に迷惑をかけたり、モラルから外れたものでないことは言うまでもない。


それは好きなものに触れている時、心が癒されるもの、
元気になれるもの、夢のようなすてきな気分にしてくれるもの、
たったひとつでも、それがあればきっと大丈夫。

懸命に耐え続けることが、必ずしも正解でないこともある。

悲しみの底に沈んでしまう前に、気づいてほしい。

もちろん、手を差し伸べてくれる多くの人たちもいる。
そうした温かい支えは、大いに力になる。

でも最後に自分の心を救えるのは、自分自身なのだから..。














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クリスマス、お正月の準備と、12月は瞬く間に急ぎ足で駆け抜け、
そしてあっという間に、新年を迎える。

毎年のごとく、もう少しゆっくりとひとつのイベントを心ゆくまで楽しめたらいいのに...と、
私は思ってしまう。なので、我が家は新年を迎えてもツリーを飾っています(笑)


書き始めた物語は、まさにクリスマスのシーンでペンが止まている。
続きを急がなければと、紙とペンを持った私の瞳は、ふと光煌めくツリーの眩さに惹き込まれた。

物語に登場する少女たちに、私は語りかけた。


「ねえ、私、上手にクリスマスのシーンを描き出せていたかしら?」

「そうねえ..。はじめてにしては、上出来だったと思うわ。それに...」

「それに、とってもロマンティックだったって、言いたかったんでしょう?」

「もう!私の言うセリフをすぐ取っちゃうんだから!!」


「私は、みんなでテーブルに蠟燭を灯して、クリスマスディナーを囲むシーンが好きだったな」

「あっ、それにケーキを三人で切り分けるシーンも!」

「「私は、クリスマス会の最後にみんなで外に出て、幻想的な星空を眺めるシーンが印象的だったわ」


「本当はもっともっと長く、クリスマスの夜の幻想的な世界の中に、いつまでも私たちいたかったのに、
あなたったら、明日に書き進めなきゃならないって、クリスマスの夜の幕を降ろしてしまったじゃない?」


「ごめんなさい。でもね、あなたたちには、これからもっともっと素晴らしい出来事が待っているの。
そのシーンを書くまで、楽しみに待っていてくれる?」

「それにね、私もあのクリスマスのシーンが大好きなの。だから、とても大切な場面だったから、
とくに力を入れて書いたの。だって、もう二度とあんなステキな経験できないもの!」


「なぜ二度とできないの?これからも私たち一緒でしょ?」


「そうよ。でもね、甘くみずみずしい少女の頃のきらめきは、一瞬であっという間に
過ぎ去ってしまうの。もう二度とあの頃には戻れないから、最高に美しいのよ!」



彼女たちは、そう話す私を不思議そうに見上げていた。

きっと、私のように、人生の煌めく瞬間(とき)の儚さを悟る時が、
やがて彼女たちにも訪れるだろう..。

でもまだ暖かい陽だまりの中で、あの子たちを輝かせてあげていたい。
無邪気な純粋な心を、曇らせたくはない。

だから、急がずゆっくりとペンを走らせよう。
私もそのきらめきの中に、彼女たちと共にいたいから..。


大丈夫、ペンの進む行き先は、けして彷徨ったりしない。

着地点は見えている。

そこへ、彼女たちを必ず導く。

きっと、きっと、皆が幸せな笑顔になる結末を。

どうか、待っていて。

どうか、楽しみに待っていて..。






「さあ、はじめよう!」

私は大きく深呼吸をして、ふたたびペンを握った。



不安定に漕ぎだした小舟は、中ほどまで行くと、順風に進みはじめた。

もちろん、途中で何度も雨風、時にはひどい嵐に遭いながら..。

本を書くということは、そう簡単にはいかない。

でも自分を信じて、ちゃんと前を見据えている。

これから物語がどんな展開をみせるのか、自分でも楽しみでなりません。

父のために、そして自分自身のために、諦めずに必ずや書き上げたいと思います。






なんだか個人的な決意表明みたいになってしまいましたが、もちろん、中断
したままの旅行記も、ゆっくりではありますが、順次UPしていく予定でいますので、
どうか、また楽しみにしていただけたらと思っています。



私のサイトは不定期更新のうえ、一度の更新時に文章、写真ともに多くなって
しまうので、ご覧いただくのに毎回大変かと思いますが、お時間のある時、
また日常のつかの間の息抜きに、ゆっくりこちらで過ごしていただけたらと思っています。


どうぞ今年もよろしくお願い致します。









2021年のクリスマスの様子♪














2021年のクリスマスツリーは、これまでのアンティークなオーナメントに、
ちょっぴりナチュラルな雰囲気をプラス。

オレンジやライムとシナモンを、麻のリボンで結んで♪















お気に入りのアンティークなスプーンとフォークのオーナメント、ホワイトゴールドの
フェザー、ミラーやフレームのオーナメント、英字のラビットなど動物たち、
その間にカードを差し込んで。

きらきらしすぎるオーナメントは今回は付けずに、極力、落ち着いた輝きのものと、
アンティーク&ナチュラルな雰囲気のもので、デコレーションしてみました☆















マントルピースの上も、トナカイさんと木の実やライムなどグレイッシュな器にデコレーション♪














今回のツリーの飾りが、これまでのなかでいちばんお気に入りかも。

好きなものばかりで、なんかとても落ち着きます☆















マントルピースの前のラウンドテーブルにも、ガラスのコンポートにキャンドルと、くるみやシナモン、
ゴールドの木の実など、マンダリンやオレンジを飾ってあたたかみのある演出を。


テーブルには、ウィーンとチェコで撮ったお気に入りの写真がいっぱい飾ってあります♪













100均で買ったミニツリーのキャンドルやサンタクロースのお家など、
こうして合わせて飾ると、なかなか使えますね!















ここにも100均で買ったトナカイのキャンドルが♪














クリスマスにとても大切なお友達から届いた贈り物☆


こちらの美しい箱の中には、修道院のシスター様が作られた
焼き菓子のセットが入っていました。

ほかにもプレゼントには、ジルスチュアートの香水とハンドクリーム、ラデュレの
タオルハンカチなどが、おしゃれなシーリングワックスのお手紙と一緒に入っていました。

kさん、いつも素敵な贈り物を本当にありがとう。














ツリーの下には、トナカイさんたちが楽しんでいます♪















なんだか忙しくて、あっという間の一年でした。

まだ気の抜けない日々が続くけれど、自分の好きなものに囲まれる
こうした時間を、大切にしていきたいなと思います。

















クリスマスに合わせるように、数日前から調度良い感じに雪が降り、
ホワイトクリスマスになりました☆













雪があったから、とてもいい雰囲気で写真が撮れました♪

降りすぎてもだめだし、雪がなかったらなんかクリスマス感がでないし、
絶好のタイミングで、寒さをものとせずカメラを片手に外に飛び出した私です(笑)



















こちらは、秋に作ったプルーンのケーキ。

毎年秋になると店頭にプルーンが並ぶので、どんなに忙しくても作りたくなってしまいます。

ドイツのお菓子の本に出ていたレシピで作っています。
実は、私がはじめてケーキ作りをするきっかけとなったのが、このプルーンを使ったケーキなのです。













キッチンとダイニングのスペースに入れたアンティークのキャビネット。
ようやく中にアンティークのティーセットなどを飾りはじめました。

まだ3段目が空いているので、どう飾ろうか思案中♪













私のお庭の薔薇とラヴェンダーで作ったポプリ。















ここは、いろいろ賑やかすぎることになっていますが、
実は届いたばかりのワインセラーの上。

きちんと設置するまで、とりあえずの場所に置いたのですが、
あれもこれもと飾っていたら、こんなことに..。

彼のワインセラーの上は、私の愉しみに占領されました(笑)















木の実やコーン、シナモン&オレンジ、私はライムやマンダリンのドライがとっても好きなんです。

ちいさな木の実たちがいっぱいで、オレンジの甘酸っぱい香りもほのかにして、
このスペースを見ると、癒されます♪
















玄関のサイドテーブルの上も、テーマはナチュラル♪

お正月も意識して、ナンテンの赤い実や個性的な扇状の
ドライのリーフなど使ってアレンジしてみました。













アンティークのブラケットライトに吊り下げたのは、
鉢植えで育てているミッドナイトブルーの紫陽花。

ドライフラワーにしようと、昨年の夏、初挑戦しました!
















ガラスのベースにミッドナイトブルーの紫陽花を飾って。

ほの暗い灯りの中で見ると、とってもステキなんです☆
















玄関から階段に続くスペースに、ドライフラワーのアレンジを飾りました。

いつもアーティフィシャルフラワーを飾っていたのだけど、数年前から
きているドライフラワーブームと、私の中で沸き起こった自然回帰とも
言える自然志向が高まって、フォーカルポイントにドライで飾ってみたいなと。

今人気のネイティブフラワーを中心に、ユーカリやポピー、ルリ玉など、
花材も私の大好きなものばかり。


以前、母とよく行っていたお店で久しぶりにあれもこれもと、
たくさんあって、選ぶのに迷ってしまいました。

昔すきだった木の実とかドライフラワーなど、自然素材に立ち返って、
とても癒されるし、あらためてその良さを感じました。















薔薇のドライやペッパーベリーなどで作った、ちいさなブーケは、
アンティークなグレイッシュベースにさりげなく飾って。
















新しい年がはじまりました。

早く穏やかな日常が戻ることを願って..。