--  フォルクス庭園 --






 ブルク劇場の前を通って..
























 向こうに見えるのは、市庁舎かな..












 フォルクス庭園にやって来ました。



私の心の中は、まだ落ち着かず。つい今しがた起きたカメラ紛失事件(前ページ参照)
見つかったから良かったものの..実はカメラ紛失はこの旅で2回目、
いや、未遂を入れると3回?またそのお話はプラハ旅行記で。

とにかく教会での一件で、彼に対して怒り爆発寸前でしたが、
フォルクス庭園のあまりの美しさに、だんだん心も癒されて、
終には、笑い話になっていました。








最終日もいろいろあったけれど、現地の親切な人たちに助けられて、結果、
今回もとても想い出深い旅になったね..と、あたたかい気持ちに包まれていました。














そんな気持ちでカメラの前に立ったからでしょうか...

フォルクス庭園の噴水の前で撮ってもらった写真が、ウィーンでのベストショットになりました☆

この写真とプラハの旧市街広場で撮った写真が、私のいちばんのお気に入りとなり、
2Lサイズに出して写真立てに入れて、リヴィングと寝室に飾っています♪










日本ではもう薔薇の時期は終わっているのに、(7月に入っていたから)
こちらは涼しい気候のせいか、まだ咲いていました。
































美しすぎる情景に心酔...☆













エリザベート像がある場所まで行くと、先程まで大勢いた団体ツアーの
観光客が引いて、運よく誰ひとりいなかったので、ゆっくりとエリザベート像の
前で写真を撮ってもらうことができました。






1907年フランツ・ヨーゼフ1世の命で造られた、エリザベート記念像。





ここに来れてよかった..シシィに逢いに来れて、本当によかったと、
嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

それと同時にハッと思いました。

息の詰まりそうな宮廷生活であんなに苦しい思いをしたのに、こうして今も
毎日のように世界中から彼女を観に入れ替わりに多くの人々が来ては、
心が休まらないのでは...

もちろんここに彼女の魂があるわけじゃないけど..
彼女の亡骸が眠る教会にもないことはしかり。


でも..大勢の人たちが押しかけてまた窮屈な思いをさせて
しまっているのでは..と、ちょっぴり心配になって...。
そんなふうに思ってしまったのです。


そのとき、ちょうど後ろの方から、まばゆい陽の光がエリザベート像の、
彼女の顔に差して、口元がほんの少し微笑んでいるようにも見えたのです。


その瞬間、あぁ..彼女はもう自由になったんだ...

彼女を縛るすべてのものから解放され、心から彼女は自由になれたのだ..

皇妃としてではなく、ひとりの女性として、ようやく安らぎを得ることができたのだと..


そう思うと、ほっとした気持ちに包まれました。










こうしている今も、色とりどりの薔薇の咲く、さわやかな空気のこの季節の中を、
自由に駆け巡っていることでしょう...。



そして、多くの人々を魅了したバラ色の微笑みを浮かべた麗しき皇妃の
そのお姿は、何百年もの長い時を経た今もなお、ウィーンに咲く一輪の
薔薇のように、人々の心に生き続けてゆくことでしょう...。





シシィ...ありがとう

きっと、またいつか あなたに逢いに来ます











旅の最後は、あたたかい気持ちでお別れを告げることができました。

















堅く心に誓って..

きっと また必ず...。