--  シェーンブルン宮殿 --



 シェーンブルン宮殿と聞くと、思い浮かべるのは皇妃エリザベートというよりは、
ハプスブルク帝国の女帝マリアテレジア。






「マリアテレジア・イエロー」と呼ばれる、この独特なマスタードカラーの外観が象徴の
壮麗なこの建物は、ハプスブルク家の夏の離宮でした。

本などでは目にしていたものの、「マリアテレジア・イエロー」の壮大な宮殿を
目の前にして、あらためてその存在感をありありと感じました。





午後になると混雑すると思って、かなり早く出てきたのだけど、すでに大勢の人出。
誰もいない宮殿を撮るには、やっぱり難しいですね。。














シェーンブルンは、「美しい泉」という意味。















輝かしいハプスブルク家の長きに渡る栄光の歴史を築き、娘たちを次々と
政略結婚させ、その領土をどんどん拡大し、ヨーロッパ随一の大帝国へと押し上げた。
それはひとえに、女帝マリアテレジアの巧みな戦略、その手腕による偉大なる賜物と言えるでしょう。




「フランスのヴェルサイユ宮殿を凌駕する宮殿を。」とのレオポルト1世の命により、1696年に
建設開始、設計は、バロック建築の巨匠フィッシャー・フォン・エルラッハが手掛けた。
その後、戦争や財政難などにより規模を縮小するも、マリアテレジアの時代に