プロヴァンスへ降り立つと、さわやかな風がす〜っと懐かしい記憶と共に通り過ぎていった。

スカイブルーの空の上で、太陽はずっとずっと止まったまま。。

吹き抜ける心地よい風。。遠くそびえる山々。。

白い岩山を望むドライヴを楽しみながら、夏色時間はまどろんでゆく。。

ラヴェンダー畑の乾いた土とお日さまの匂い。。

にぎやかなマルシェにふっとスパイスの香りが入り混ざって。。

かごいっぱいの野菜やパン、垣間見える人々の暮らし。。

夕日にオレンジ色に染まってゆく買い物帰りの小さな村。。

ワイングラスを傾けながら、ちょっぴり日焼けした顔に楽しそうなおしゃべりと笑い声。。

こんなにもゆったりのんびり、時間は流れている。

人も自然もみんな同じリズムで、やさしくふれあいながら。

なにか忘れかけていたものが、ふっと戻ってきた。

ずっとずっと昔に感じた懐かしくて恋しい気持ち。。

きっと来年もそのまた来年も、この先ずっと夏が来るたび思い出す。

このかけがえのない時間を過ごした日々を。。

ふたりで旅したあの夏のプロヴァンスの風と太陽を。。。



 (またね!)

〜 プロヴァンスの風 〜





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