早起きして身支度をすると、荷物を持って郵便局へ向かいました。
郵便局に着いたとたん、ホテルのアドレスを書いた紙を忘れたことに気づき、彼が取りに戻ることに。
その間、私は箱をもらって送る石鹸などを詰めていました。
送り主のアドレスはフランスでの滞在先を記入するのですが、サンレミではなぜか日本での
住所を記入しなさいと言われ、意味不明なのだけど、いずれも融通が利かないというのはたしか。
しばらくして彼が来て、用紙に記入し荷物を出しました。
これでなんとか最後の任務?を果たし終えたという感じ。
Hotelに戻る途中、きのう寄ったパン屋さんで朝食を買いました。
郵便局で結構時間を費やしてしまったのにもかかわらず、な・ぜ・か、私たちは焦る様子もなく、
Hotelのお部屋で、のん気に優雅な朝食timeを過ごしていました。。
ショコラの入ったパンがサクサクッとして、とてもおいし〜♪
これだからパリはい〜な〜!しばらくの間、暮らしてみたくなりました。
さてそろそろ荷物をまとめて、チェックアウト。
パリ最終日に泊まった 「Hotel du Pantheon」 |
あとは駅から電車で空港まで行くだけ。 時間的にも充分余裕があったし、ただ電車に乗りさえすれば空港まで行ってくれるので、 私たちはすっかり、どこか気が抜けてしまっていたのかもしれません。。 ホームに電車が入ってくると、何の迷いもなく乗車。 それでも1駅、2駅。。と、ちゃんと確認しながら乗っていました。 様子が変わったのはいくつか駅を過ぎてから。。 どうもおかしい。。停車すべきでない駅に次々と停まっていく。何かがおかしい。。 そう気づいた時には、すでに遅かった!! どうやら途中で枝分かれをして、空港の方へは行かない路線の方に乗ってしまったらしい。。 私たちはそんな事とはてっきり知らず、あのホームへ入ってきた電車は全て 空港の方へ向かうものだと思っていたのです。。 あ〜これはもう大変!!とりあえず、次停まった駅で降りて、また長い階段を 下りたり上ったり、重たい荷物を持って、ほんと余計なコトを。。。 人もまばらなローカルな感じの駅で、電車が来るのを待ちました。 でもこれが、なかなか来なくて。。。パリの街中の駅とは違い、やっぱり本数も 少ないのか、結構待ったように思います。 ようやく来て、乗る。 でもこれは空港までは行かないので、また乗り換えの駅で降りて、 そして空港行きの電車に乗り、これでやっとひと安心。。 あぁ。。はじめからちゃんと確認すればよかったのに。。。 私たちも、陽気で気ままなフランス人ペースになってしまったのかな?? 空港まで焦っていたせいもあって、すぐ着くと思っていたのに ちょっと時間がかかった気がしました。 着いたらすぐさま、エレベーターに乗って(これがまたいくつもないから、下から 満員で上がってくると、乗るに乗れずまた見送って、次のが来るのを待つことに。。) なんて融通の利かないシステム! そういえば、ジュースにしてもどこのカフェに行ってもコーラかミニッツメイド、 あっても量が少ない100%、そしてこの空港。。エレベーターもここにしかありませんって。。 もう、こういうのも私にはちょっと理解できなくて。。。(もしかしてどこかにあったの??) 何度目かでやっとエレベーターに乗れて、降りたらカウンターめがけて猛スピード! またこれが結構歩いて、奥の奥の方のカウンターだから息切れしちゃって。。 きっと余裕持って着いていたら、こんなことにはならなかったと思うんだけどネ。。 あ〜やっと着いたよ〜。。でもなんか空いてない?! そんなに混んでないのかな〜なんて彼と勘違いもいいことを言いながらカウンターに行くと、 「大阪ですか?」と聞いてきたので、東京ですと答えると、 カウンターのお姉さんは、びっくりしたような顔をして私たちのチケットを見ると、 「あらららら〜。。どうしましたか〜?もうこの便のチェックインはとっくに終了しているんですけど〜 みなさん何事もなく時間内に来られましたけど〜、なにかあったんですか〜??」と。。。 なにかあったんですか〜?なんてもんじゃない!私たちは今朝の電車の乗り間違いからの いきさつを話すと、少々呆れ顔で、「もう今からは無理だと思いますが、一応連絡をとってみますね。」 と、私たちの乗るはずだった便に連絡を入れてくれました。でも、答えはNO!やっぱり。。。 はい、私たちふたりは、乗り遅れましたぁ〜!! 乗り遅れそうになったけどなんとかギリギリ間に合ったって話は聞いたことがありますが、 実際、乗り遅れちゃった。。って話は聞いたことがありませんねぇ〜。。。 それにしてもほかのみなさんは、乗り間違えるなんてばかなことはしなかったのね。。 これからどうしたらいいのか聞いて、とりあえずエアーフランスのカウンターに行き、 手続きをしてもらうことに。せっかく、彼が手に入れてくれた格安のチケット! これでパーですぅ。。。まあ、ほとんどの人が通常の料金を払って乗っているんだから、 追加料金払っても、損ではないのかもしれないけれど、でも、もったいなかったな〜! あ〜逃してしまったぁ。。。でもなんとか今夜の便が空いていて、変更していただきました。 なにはともあれ、ほっと一安心。。 このまま夜まで時間をつぶすのはもったいなかったので、こうなったら少しでも長くパリの街を 見なきゃ損じゃな〜い?ってことで、苦労してここまで来たけれど、パリ市内へ戻ることに。 |
再び、パッサージュ。
これらの画像、覚えていてくれた人もいるのかな。。
もう1度、オペラからパッサージュあたりを歩きたいな〜と思い、そちらへ向かうことにしました。
わ〜、まだパリにいられるんだ〜♪乗り遅れた反省もどこへやら。。
もういつもの調子に戻っている単純な私!。。。とは言ってもですよ、バッグひとつでラララ〜ン♪って
街を闊歩していた時とは違って、現在もれなく重た〜いトランク付きでございます。(笑)
しかも、だ〜いすきな石畳みが、ガタゴトと今や最難関に!なんとか突破するとそこは、
エヘヘ。。また来ちゃった。。パッサージュ♪
人もまばらで静けさが漂う。。なんかほっとする、この場所。
いろんな雑貨を見て歩いて、次はマレへ。
そうだ!サンポール村にもまた行ってみよう。あの雑貨屋さん、今日はお休みじゃないかな。。
あ〜よかった、OPENしてる♪おじさ〜ん、また来ちゃったよ〜。。
重たいトランクを2人でゴロゴロ引きながら、店内へ。
ここのお店、日本に帰ってから気づいたんだけど雅姫さんの本にも紹介されていました。
ちゃんと隅から隅まで調べたつもりだったんだけど、このお店に2回も出入りしていたのに気づかないなんて。。
帰ってきてから本を開いて2人揃って、「あ〜!!あのおじさんのお店だぁ〜!」
まったく、のん気な私たちですネ。。
そこでは、イニシャルテープを少し買い足しました。
あちこち歩き疲れちゃったので、カフェに入ることに。
オムレットとペンネボロネーゼ。 |
このオムレットがふわっふわっで、とってもおいしかった〜♪ あまりのおいしさにおかわりをして、本日2皿目で〜す! |
しばらく休みながら、人が行ったり来たりする通りを眺めていました。
さてそろそろ、空港の方へ向かったほうがいいかな。
また遅れちゃったら、今度は笑えなくなっちゃうから。。ネ!
さすがにもう電車を間違えることなく、無事到着しました。
チェックインの時間になってカウンターへ行くと、中国人らしき係の女性が、早口で何か言っています。
すかさず日本人の係の人が飛んで来て、「誠に申し訳ないのですが、本日大変混み合っており、
おふたり並んでのお席を用意することができず、離れ離れのお席になってしまうのですが。。」と。
えーっ!!ほんとにほんと??まあ私たちはペナルティがあるから、そうされてしまっても仕方ないんだけれど、
12時間もひとりだなんて、イヤダ〜!!それに奥の席になっちゃったら、トイレとかそのたびに声かけて
出なきゃならないんだよ〜!もうすでに、憂鬱。。
そう私は、とってもとっても大すきよ!ダーリン、ダーリン、ダ〜リ〜ン♪って、
広末涼子ちゃんの歌さながら、とっても甘ちゃんなのです。。
いつからなのか、気づいたら彼がいなきゃダメな私になっていました。。
10代、20代の頃は、これでもムチャクチャぶっ飛んでいたんだけどな〜!
いつも憧れてた。。ひとりで颯爽と旅をして、現地の人たちの中にすっと溶け込んで。。。
行動力があって活発で物怖じしない。。そんな女性になりたいと、ずっと憧れていた。。
でも今ここにいるのが等身大の私。急に行動力があって利発な女性になれるはずもなく、
すっかりガックシ肩を落として、ロビーにトボトボと歩いて行きました。。
彼がまだ時間があるからジュースでも飲もうかって誘ってくれたけど、もうそんな気になれなくて。。
こんなことでしゅんとしちゃうなんて、私ってやっぱり子供かなぁ。。。
とうとう時間が来て、最終チェックでカウンターの係の人にチケットを渡すと、
「2人は一緒ね!」と言ってくれました。えっ?なに?一緒の席になれたってこと??
渡されたチケットの席の番号を確かめると、うわ〜い!彼のとなりなのら〜♪
きゃ〜っ♪♪そのとたんに、みるみる元気復活!
12時間なんて、ち〜っとも苦じゃないよ〜!
はい、単純、明快な私です〜♪
あとで彼に聞いた話では、席がバラバラと聞いた時の私は、ものすご〜く暗くて
今にも泣き出しそうな顔で(実際、泣きました。。アハハ。。)、
席が一緒になったと聞いたとたん、ころっと変わってニッコニッコだったんだって〜。。。
こうゆう女だけはイヤだなぁ。。って思っていたのに、自分がそのイヤな女になってました。。
機内では彼のとなりをしっかりキープして安心したせいか、爆睡してたらしい。。
いったい私はなんていう女だ〜!!
今頃、エッフェル塔もライトアップされていてキレイだろうな〜♪
パリを離れる時、窓から下を見たらライトアップされていてとてもキレイでした☆
さようならパリ。さようならフランス。
きっと、また来るからね!(今度は大人の女性になって。。)
思えば、イギリスの時も今回のフランスも、最初から最後まで彼に頼りっぱなしだったなぁ。。
こんなわがままな私と合う人はいるのだろうか。。と思っていたけれど、彼は優しくて辛抱強くて、
でもそれを表に出さない、なんだかずっと昔から知っているみたいな気がする不思議な人。。
いつもそばにいて、心地よい風を送ってくれる。そのやさしくてあたたかい空気に守られ、
私はぬくぬくと生きているんだ。。。普段一緒にいて当たり前で感じなかったけれど、
そのことを気づかせてくれたイギリス、フランス、そして彼に、心からありがとう。。
長旅、おつかれさまでした。 成田に無事到着です。まずは荷物を受け取ってから、着いたよコールを実家に。 トランクを引きながら通りへ出ると、外にお迎えの車が来ていました。 私たちのほか2組の方が乗られるので、その人たちの到着を待って出発で〜す。 窓から外を見ると、ああ、日本だなぁ。。。 なんかハデな看板やネオンサイン、騒音も、どこかほっとするような、 フランスのあの街並みが恋しいような、言葉では上手く言えない不思議な気分でした。。 途中のサービスエリアで、モスチキン&ポテト。 やっぱりモスのチキンはおいし〜な〜! ケンタとはまたちょっと違うんだよねぇ。。 おなかが満たされたら、今度はひたすら寝て。。。 「あの信号を右に曲がって、その角を入ってください。。」 彼の声がする。。 あっ、見慣れた景色、街灯の明かり、ぽっとあたたかく迎えてくれている。。 我が家に帰って来たんだ〜! 車から降りて外に出ると、ちょっぴりひんやりして、湿った草花の匂いがした。 カギを持って階段を一歩ずつ上がっていくたび、夢の時間の終わりを悟りながら、 ちょっぴりさみしいけれど、でもそれ以上に、胸の中がとってもあたたかくて、 そしてこの喜びを一緒に分かち合える、となりで微笑むあなたが、 あなたがいるって思ったら、 一刻も早くドアを開けて、 また新しい時間のはじまりの明かりを灯したくなった。 この瞬間から、きっともう始まっているんだ。。 夏はまだ終わっていない。。 さあ、山ほどある旅のお話の続きをしなくちゃ。。。♪ END |